心臓手術を受けたクラシック歌手の方体験記一覧に戻る

セッション1


【セッション前】

心臓の開胸手術による胸骨の痛みが抜けず、日常生活・歌う際に支障がある。
胸骨が常に固く強張っているように感じ、疲労が溜まると鎖骨に痛みが生じる。改善したくセッションを申込んだ。

【セッション当日】

歩く。体の状態を観察する。
→胸骨の辺りが強張っている。

マットに仰向けになる。
今日のテーマは「呼吸」
呼吸を意識する。
→胸骨の辺りで呼吸が止まっている。
深く呼吸が出来ていない。

田畑さんが、左右上下4箇所に立つ。
どの場所にいる時、体が楽かを感じる。
→立つ場所によって体の感じ方が変化した。右側の頭部あたりにいる時が一番楽だった。

首を左右に動かし、どちらが楽かを観察する。
→左側はすんなり動くが、右側は途中で左首付け根が痛み、あまり向くことができない。

首を楽なところで止め、呼吸を意識する。

ここで、田畑さんが足の裏から膝、背中の裏、肘などを調整する。

この時の体の状態を観察する。
→強張っていた胸骨が緩んで、深く呼吸できる。

胸骨の傷から、背中の裏の間を観察する
→その瞬間、何かが熱くなって解け、流れ始めた。活性化し始めた。
足の裏、手のひら、胸骨、頭部、肘に、勢いよく血が流れ始めた。
体全体がポカポカしてきた。
胸骨の痛みは無く、とてもリラックスしている。呼吸も楽に深く出来ている。

首を左右に動かすと、右側がすんなりと動く。肩周りの力も抜けてきた。

膝を立てて、膝と肘を外側に広げる。この時に、空間を広げるイメージでとアドバイスを受ける→空間が広くなったのを感じた。視野が広がった。

マットに腰掛けて、骨盤を前に動かし、両足で支えながら胸郭にたっぷり息を吸う。→その後歩くと、左側の胸郭が広がった印象があった。筋肉を使っている感覚がある。胸骨の痛みも気にならない。

踵に重心が乗っている感じがして、安心する。足の裏全体が地面についている。

肩が楽。ずっとポカポカして、血が巡っているのを感じる。右肩、肘、手の指先までの血の流れが分かる。

【振り返って】

物の位置や場所によって、体の反応が変わるのが興味深かった。
普段まったく意識していなかった感覚が目覚めた。ピリピリすることもあった。

面白かったのは、途中から胃腸がぐるぐる動き出したこと。

首周りや肩がガチガチになっていた。
凝視する癖があることに気づいた。
そのせいで視野が狭くなっていた。
顔も外側に動かすことによって視野が広がった。首の可動域も広がった。

空気や空間を感じることを、これからも意識したい。
皮膚や体の感覚、センサーを働かせることが、虫の触覚を思い出させた。感じる能力を忘れないでいたい。

【セッション後】

数日間、昔痛めた右膝の半月板が再び痛くなった。
身体全体を意識することが出来る。
周りの空間を意識することが出来る。
首回り、肩に力が入るのが分かる。
左の胸郭を使っている感じがする。
胸骨の痛みが軽減した。
体が元気なのを感じる。

【最後に】

たった一度のセッションで、ここまで体に変化があるとは思いませんでした。
胸骨の痛みが減ったことは、本当に嬉しいことでした。他にも気付きが沢山ありました。ありがとうございました。
これから体がさらにどう変わっていくのか、次のセッションも楽しみです。

セッション2


〜テーマ 足〜
歩く→左足裏が地面に着いていない。
うつ伏せになり、首が楽な所で止める。

田畑さんが上下左右に立つ。
どう感じるか?
左頭 存在感がある
左足 少し押される感覚
真後ろ 楽

足に触る。
呼吸と重心はどうなっているか?
首が楽な左側を向き、左胸の下にボールを入れる。背骨が呼吸した時に振動しているのを感じる。→どんどん呼吸が深くなる。声も深く低い声に変わってくる。

普段、体の後ろ側を意識することが少ないので、知らない感覚・体の状態があった。背骨、坐骨の意識。膝の裏、足の裏。全部、この瞬間に等しく存在している。何か1つのことに集中しがちだが、同時多発的に色んな場所が感じていることがある。体の状態を観察しようとすると、視点が固まってしまうので動かしながら観察することが課題。
内側だけに集中するのではなく、周りの空気・空間を感じながら。外側と内側のバランスは同じように。

*外側にあるものを皮膚の中、体の内側に取り込む感じをイメージする→印象的だった。体の輪郭がハッキリしたように感じた。

田畑さんが胸骨・胃の下に手を入れる。重心を乗せる、手のひらに任せる。すると、胃がリラックスした。重さも自然に乗っかる。普段あまり意識しない部分。
固まったまま、力が入ったままの状態が多いのではないだろうか。
楽になると、呼吸も自然に入ってくる。

背中がフラット。

背中と表側との間を感じる。
段々足の裏まで意識が働いていく。
膝の裏側まで意識したことはない。
同じように背骨・坐骨までも意識したことがない。

足の裏までの道筋がはっきり分かるような感覚。

上半身に集中すると、足を忘れてしまう。忘れると足の指先が冷たくなる。
全身力が抜けていて、呼吸も深い。
胸骨、胃の下に手を入れた後、そこまで意識が働いてリラックスするので、呼吸も深くなる。途中から声が低くなった。これは、深くまで息を吸えて腹式呼吸が出来ている状態。

右腕・右胸を外側に押す。この時、肺をイメージする。心臓から来ると思って。
力いっぱい外側に広げる。しばらく続けると、肺が広がった。背中の筋肉も意識
血が巡り、ポカポカする。手汗。

交代。

さっきとは逆。
右側を向き、右胸にボール。
ぎこちなく、強張っている。
また足の裏から始める。
徐々にリラックスする。
外側の空間・空気を感じること。

途中から、リラックスし過ぎて眠くなる
。胃腸が動く。
左側の肺を広げる際、右側より広がらない。無意識のうちに心臓を守りたいのか
力をセーブしている。無理しなくて良いと言っていただく。左側の空間を広げるイメージを持つ。すると、肺も自然と広がった。左側の空間に対して体も開いた。

体が開いていく感覚が面白かった。

仰向けになり、両膝を立たせる。
足の裏と肘を感じること。首を左右に動かす。左側はスムーズ、右側が途中で右の首筋が痛くなる。

左側に頭を向け、楽な位置で止める。

天井を眺めながら、右側に立つ田畑さんの合図などを観察する。じっと見るのではなく、視界の外側を感じること。
この時、足裏、肘を軸として、視界の外側を観察すると、体が感知できる距離が広がったので驚いた。外側の空間を意識できると、視野が広がる。頭上の空間まで認識できる。

また、左右に動かす。右側に動かした時に痛みはなかった。そう答えると、痛みを探さないでと一言。あぁ、確かにと思った。痛みを何か悪いものとして捉えようとしていたのですが、そうではない。
体の反応に良いも悪いもないし、痛いからと言ってそれは悪いことではない。
わざわざ見つけようとしなくても良いし、体がどう感じるかだけ、シンプルに観察しようと思った。

その後、イスに座り坐骨を前に意識しながら、左右にスライドするような動き。
体と体が斜めの方向によく伸び、距離が感じられた。新しい体の中の距離だった
その後歩く。

左足裏が地面に着いている。
足の外枠がしっかりした。
足の指先まで、よく血が巡り、意識が行き届いている。術後、どうしても歩く事が減って、足の感覚が薄れている自覚はあった。軽快な歩み。

今日の発見は、体の新しい感覚・位置を知った事。知ってる事が増えた。自分の体の事を知っていく過程はとても面白い。背中、肺、周りの空間が開いた。
背中に意識が宿った。

【振り返って】

今日は、普段あまり意識しない背中の感覚に集中していたので、言葉に表せない事も多く、返答に困った時もあった。
表面に比べて感覚が鈍いのかと思ったが、単に普段意識していないだけで、いざ1つ1つ観察してみると、1つ1つにスポットライトが当たる感じがして、
感覚の地図が広がったようで、背中は広いと思った。

坐骨、背骨、肺、膝の裏、足の裏、肘、外側の空間・空気、呼吸、声。
多くの場所に意識を向けようとすると、頭がパンクしそうになる時があった。
各所、様々に感じることがある。その事が今回本当に良い発見となった。

肘の中の骨を楽にしてと仰ったと思うのですが、その瞬間骨がマットにゴロンと転がるイメージが思い浮かび、分かりやすかった。普段、骨もあまり意識しないのですが、肘の骨をリラックスすると、肘が本当に力が抜けた楽な状態になった。ポカポカと手汗が出るほど。。

【今回感じたこと】

田畑さんは、必要最低限の事しか仰らない。だからこそ、自分の体の声に耳をそばだてることが出来る。どう感じますか?と聞いてくれることによって、そのまま流してしまわないで、どう感じるかを言語化することも勉強になる。

全て自分がどう感じているかに委ねてくれる。

答えは探さなくて良い。正解はない。

【セッション後】
背中・胸郭が開いている。
足が地面に着いている。
視野が広がっている。
体が活性化している。

セッション3


【セッション前】

セッション②の後は、身体が元気で、足も地に着いている感覚があった。

当日は、外出が続き身体が疲労していた。鎖骨と胸骨と右首の付け根に痛みがある。首まわりが強張っていた。


【セッション当日】
歩く→首・鎖骨・胸骨の痛みが気になる。


両腕を真っ直ぐ伸ばし、上下に動かす。→これが未だに一番やりにくい動作。肩、鎖骨、胸骨が痛むので、上げづらい。右側が特に。右腕と左腕では違うもののよう。左腕はすんなり上がる。

今度は左右に広げた状態で、上下に。→右側はぎこちなく強張っている。骨が鳴る。上げると胸骨が痛むのではないかと心配になる。


台に移動。右側を下にして横になる。足・腕の下にボールを置く。田畑さんが頭頂部、足元などに立つ。身体がどう感じるか。→背面側足元が楽。初回より感じるスピードが早くなった。


台に体の右側の重さを乗せる。右側の肺も下に重みを感じる。鎖骨の付け根まで肺だと思って、とアドバイスを受ける。すると力が抜けた。→力が入っていたことに気付く。胸骨の力も抜けたことを感じる。

身体の内側に意識を向ける。お腹に集中して。それが出来たら外側を感じる。

坐骨も周り緩んで。観察する。台に重さを感じる。→右側側面が、台に重みを感じている。

鎖骨から背中の間、喉元から背中の間を観察する。→またビリビリと電気が走るような感覚があり、ポカポカと血流が良くなった。リラックスした。


頭頂部を触っていただく。→ジンワリ暖かくなる感じがしたと同時に、頭蓋骨が緩む感覚があった。今まで力を入れて固くしていたことに気付く。


額、眉間、眼球なども緩んで楽になった。頭上の空間も感じられるようになった。また、頭頂部がビリビリする感覚がある。頭頂部から首、背骨を通り、坐骨、足の指先まで長い距離に渡って意識が行き届いている。

足の指先に布地を当てる。→指先にまで意識が行き渡っている。だんだんリラックスしてきて、肩周りも楽になっていく。


今度は左側。

右側を向いている間も鎖骨と胸骨が痛かったが、左側の方が少し痛みが多い。右腕は内側ではなく外側の方が楽だったので、そうしてもらった。

同じように肺の重みを感じる。心臓が肺の上に乗っかって休んでいるのをイメージしてとアドバイスを受ける。→強張ってぎこちなかった身体がどんどんリラックスしていくのを感じた。心臓の位置を改めて確認でき、心臓そのものをリラックスさせることは新しい発見でした。落ち着きました。


また、胸骨と背中の間を観察する時に、心臓の裏側を感じてみて下さいと仰ったのが、目から鱗でした!

心臓の裏側を意識したのは初めてでしたが、改めて心臓の大きさ、幅、などを観察出来たのが嬉しかったです。リラックスしたので、肩周り、鎖骨、胸骨が緩み、リラックスしました。


頭頂部から足の指先まで、ちゃんと意識が繋がっている。長い距離を感じる事ができた。

その後、仰向けになる。呼吸はどうか?身体はどうか?ゆっくりと首を左右に動かす。→この時、右側の首が痛む。

目を閉じて、音を聴いて左右に動かす。すると不思議。痛みもなく、可動域も広がった。→視界が可動域を制限したり、体に力を入れているのかもしれない。

立ち上がり、歩く。腕の上げ下げ→最初よりも鎖骨、胸骨、首の痛みが減った。スムーズに行える。


【セッション後】
セッション後は、いつも血行が良く、元気になる。

今回は鎖骨、胸骨、首が痛い状態で体に色々な働きかけを行ったので、セッション中・直後は痛みが減少したのですが、帰り道と帰宅後に、特に首の痛みがマックスになりました。いつも安静にしていると治まっていたので、働きかけたからかなぁと思っていましたが、次の日に起きると、全く痛みはなくなっていました。昨日の痛みは、身体の中で色々調整をしていたからかもしれません。


改めて、身体の調整能力やバランスを整える力はすごいなぁと思いました。


ありがとうございました。また次のセッションも楽しみです。

セッション4


これまで、セッションを受けて変わってきたことは、身体が今どのような状態か気づけるようになったことです。


例えば、ハープの練習中に腕や肘に力を入れている、アンサンブルで歌うときに身体を固めている、普段の生活で口周りに力を入れている、など無意識のうちにしていることを意識できるようになりました。

また、ロルフィングを始める前は、ハープを30分も弾くと身体中が痛むので、練習を止めざるを得ませんでしたが、セッションを受けた次の日から、1時間以上弾けるようになりました。

身体が元気になり、活発に動けるようになって、気持ちも前向きになりました。


4回目のセッションを受けて思ったのは、身体の痛みや身体が感じていることを共有してくださる方が居ると安心するということです。


自分1人では気づけないことに意識を向けてくださる。そのおかげで初めて気づくことがあります。

今日は、足と坐骨周りがテーマでした。坐骨に重さを置いて、骨盤を意識します。そして”骨”にフォーカスしました。骨の大きさ、重さ、幅、長さなどを注意深く観察しました。( 実際に見えるわけではありませんが、人体模型を思い浮かべながら想像しました。)身体の中に骨があることを、改めて感じる時間でした。

骨盤周りを、だいぶ狭くしていたかな?と思いました。坐骨と恥骨、骨盤周りと膝までの間、膝から足の指先までの距離を観察します。すると、足の指先から骨盤までが繋がって、ジンジンする感覚がありました。


また、そうする中で首周りに力を入れていたので、田畑さんはすぐに気付いて力を抜けるように促して下さいました。「どうだろう?」「こうかな?」など、頭で考える癖がありますが、頭に手を置いて下さったので、リラックスできました。そして、話していると目が大きくなる癖もあるのですが、ただ単に目に力を入れているだけだと気付きました。力を抜く or 力を入れなければ良いと分かり、良い収穫になりました。

座って、腕の上げ下げをしました。とてもスムーズに動くので驚きました。(手術後、一番やりにくい動作なので)骨盤の位置が、自分としてはかなり前に感じましたが、安定感があります。腕を上げる時も、骨盤、足の踵を支えとして上下に引っ張り合うようにします。今まで腕は腕だけで動かしていました。下の支えがあると、何の痛みもなく動かすことが出来て嬉しかったです。身体は全部繋がって連動しているのだなと思いました。また、ハープを弾くときのアドバイスもいただきました。身体に力を入れてしまいがちですが、足の力が抜けて自由であること、前後の移動も骨盤から動かすこと、など、とても役に立つアドバイスでした。


【まとめ】


骨盤や周辺の骨が開いて緩んでいると、上半身が安心して乗っかることができる。上半身も開いて、呼吸も深くなる。足先まで意識が行き届いて、身体全体をしっかり支えることができる。(足首、膝、恥骨、骨盤周り、首周り、頭蓋骨、目、口周りに力を入れやすい。気をつける。)


今回も新しい気づきをありがとうございました。これからも、新しい発見を楽しみにしています。

セッション5


かなり身体がキツイ状態で受けたセッションでした。右半身が縮こまって、鎖骨は痛く、首はガチガチに固まっていたのですが、終わってみて楽になりました。


額の骨を緩めること、頭蓋骨を緩めること、目の周りを緩めること。最近、特に力を入れていたところだと思います。


私の都合でセッションの間隔が開いてしまったのですが、身体を意識する感覚を忘れてはならないなぁと思いました。意識を向ける時間、観察する時間を持とうと思います。


股関節を緩めること、またスペースを感じること。今日はこの ”スペースを感じること” が心に響きました。力を入れて、詰まって、強張っていた状態でした。力を抜いて空間、隙間、スペースがあること。そうすることで、足の指先まで意識が行き届くように思います。


大腿骨を感じる。ここも初めて意識したところです。

股間接が緩むことで、隙間が生まれて、自由になる。邪魔するものがない。スムーズに動きました。

両足で違う動き。片足は押す、片足は引き上げる。固まっていた部分に油が注ぐ感じ。

膝を立て、緩めつつ、首まわりと距離を感じる。観察する。首を左右に動かす。左側を向く際に、動き辛かったのがなくなりました。


足の感覚が戻って来ました。歩いてる時に、大腿骨、大腿筋、股関節周りを意識したことはあまりなかったように思います。ちゃんと意識が通って足の指先まで感覚があり、足の裏が地面にちゃんと着いているのを感じます。


そして今回も感じたことは、血の巡りがよくなり、身体が軽くなる。鎖骨の痛みが取れる。首まわりが楽。リラックス。呼吸が深くなる。周りの空間を感じることが出来る。


身体が生き返りました!ありがとうございました。

セッション6

背中を中心に

まず、重心を左足、右足と移動させる。

左足は楽、右足は胸骨がこわばる、引きつる、痛みを感じる。

うつ伏せになる。

肩、腕、肘、を触っていただく。だんだん緩んでくる。

胸骨、胸の辺りの重心を感じる。心臓、肺の重みも乗せる。だんだん緩んで脱力する。

緩んで、呼吸も深くなった。細部の筋肉を意識して働きかける。緩んでいく過程が、子供を寝かしつける時に似ていた。完全に寝つきそうになった。

背中がビックリしやすい事も分かった。とてもくすぐったく感じる。背中のそのような感覚もこのロルフィングを通して初めて知った。

足の裏、ふくらはぎにも触れていただき、ものすごく細かく筋肉に働きかけてくださるので、はじめて意識するような場所もあった。発見だった。

背中が生き返ったような感覚。肘を外に押す感覚で肺も広げる、と言うのが面白かった。肺が広がって、体の中のスペースも広がった。

肩周り、首、背中、頭がガチガチだったのが緩まった。

背中は普段なかなか意識しないので、体の感覚が敏感になったように思う。うつ伏せで視界がないことも手伝ったかもしれない。

座った時の背中を意識する。ゆっくりと目線を降ろす過程で、背骨も一本ずつ下げるイメージ。この時に心臓に痛みを感じる。(下の物を取ったり、しゃがんだりする時に痛みやすい)

前屈はせず、背骨の移動を感じる事にする。体の中の事を意識する。外側だけではなく、内側の微細な感覚は、ほんの少し動くだけで変わるのが面白かった。

背中がシュッと伸びて、上半身が引き上げられているのを感じる。同時に首の長さが伸びたような。背中が丸くなりがちだったのが、背筋が伸びて、視線と顔も少し上向きになった。

下を向く、かがむ際に、胸骨や心臓が痛むのを恐れて、キュッと体を硬くしていたことに気付いた。


【セッション後】

背中の感覚が、まったく変わりました。活性化して、ものすごく元気。以前は、横になっていないと動けない状態が多かったのですが、今はその逆で、長く寝ていられなくなりました。手術後の状態から、とても大きな変化でした。歌を歌う際にも、背中が働いてくれて、楽に歌えるようになりました。ロルフィングが、日々の生活の原動力になっています。ありがとうございます。

セッション7


首から上を中心に額の骨の力を抜く頭蓋骨の重みを感じる→頭を左にゆっくり倒していく。手のひらに預ける


*力を抜く過程で、今まで余計な力が入っていたことに気付く

目を閉じて眼球の力を抜く目が楽に出来るところを探す頭と額に手をあててもらう→緩む


*頭の面積が広がった。額、眼球が楽。

首を左右に動かす。動きやすくなった。目が開きやすい。

口腔内の空間→上顎の重みを感じる→下顎の重みを感じる顎の重み。はじめての感覚でした。

鼻腔内、軟口蓋→鼻周りがスッキリした。目がぱかっと開く。食道、気管と繋がっている。頭の空間の広がりも感じる。


*全身が繋がってるのを感じた。

足を立てる片足ずつ、外側に。重みを載せていく。股関節の付け根から首まで繋がっているのを感じた。股関節もリラックスした。

骨盤の位置尾てい骨を感じる→いつもの場所より、もっと上。背骨が伸びて、胸郭の位置も変わったが、落ち着いてバランスが取れている。


*視界が広がって、色んな方向に意識を向けることができた。


【まとめ】

頭蓋骨に力を入れていると、狭くなる。緩めてあげると広くなって楽。余計な力が入っていないと、スペースができて色んなことに気付けるようになる。

口の中の空間が広がった。特に上顎周辺が柔らかくなった→力が入っていた。

鼻の通り、特に息の通り方が良くなった。歌う時の声の通り方もスムーズに。体との繋がりを意識出来たからかもしれない。

骨盤の位置が後ろ過ぎている。もう少し前に、中心を意識する。背筋が伸びて、ぐんと上に向かう感じが有る。歩く時もシャキッとして、良い感じに。


【感想】

セッションの途中で、頭をぶつけた事はありますか?と尋ねられた。自分で思っている以上に、ぶつけた記憶を覚えていることに驚く。古くは小学生の頃から、最近のことまで頭をぶつけたシーンがザーッと蘇った。体は、経験したことは忘れずに、ちゃんと記憶して、情報として体の中にある。普段の生活でも無意識のうちに、前にぶつけたようなシチュエーションがあれば、それを避けてくれる。それでも懲りずに頭をぶつける私は、頭蓋骨や眼球、顎、首まわりなどに力を入れているから視界が狭く、周囲に意識を向けられていないと気がついた。これからは余計な力を抜いて、体の声を聞いて、電信柱や看板に頭をぶつけることが無いようにしたいと思う。

また、慣れないパソコン仕事を始めた直後だったので、眼球や額や頭蓋骨に相当力を入れていたことに気がついた。完全に力を抜いてみて初めて気づくこともある。ふだん無意識に力を入れていることに、もっと気がつくようにしたい。

今日も新しい気づきと、リラックスできる時間をありがとうございました。

セッション8


仰向けになる。背中がベッドにくっついてるか観察する
→最初は固くこわばっていた体がだんだん緩んで来て、背中がベッドにくっついてくる。


片方の足を立てる。首を動かして楽な所で止める。鼠径部の下を流れる血管を感じる。
→段々と鼠径部周辺が緩んでくる。外側に倒して重さをかけていく。

すると、足の裏・手のひら・体がポカポカして、お腹がグルグル動き出した。鼠径部周辺を緩めたことで、何かが反応したのだろうか。面白かった。

反対側も同様に。眼球の重さを感じる。額の骨、頭蓋骨の重さも感じる。
→目に力を入れていた。視線が落ち着く場所を探す。見ていて楽な場所をボーッと眺める。


片方の足をベッドから降ろし、足の裏に重みを感じる。膝と鼠径部の二箇所から、足のつま先側に向かって矢印を出す(ような意識)。膝と鼠径部の間は楽にする。
→鼠径部の内側から膝に向かってビヨーンと伸びたように感じた。距離が長く感じられた。膝の感覚を意識するのは久しぶりだった。逆の足は胸の方に寄せて、双方逆方向にスライドさせる。
→足の指先から鼠径部まで、まっすぐにつながった感覚。逆も同様に。


途中、鎖骨と背中の間を感じる、胸骨と背中の間を感じる。
→力が抜けて血が通った感じ。楽になった。


ベッドに腰掛けて、足と足の間に少しスペースを空けて座る。田畑さんが、この辺りはどうですか?と右足を調整してくれる。自分にとって右足が左足と平行ではなく、ちょっと右に逸れていると感じた。いつもの自分の癖でその位置が良いと思っていたけれど、調整してくれた位置はバランスが良かった。いつも同じ場所に落ち着かせていることを発見した。


そのままの状態から、上半身を前方に倒す。この時、尾骶骨と丹田の間ぐらいを意識。バランスの中心を探す→私の場合、中心の場所を思っているよりも少し前にすると、ちょうど真ん中ぐらいになる。
→普段使っていない背中や腰あたりの筋肉を使っている。上半身を少し引き上げている感覚がある。


上半身を戻す時に、両膝を前方に押しながら戻る→前後に同じだけのエネルギーが働き、足先から頭のてっぺんまで一本に繋がっている感じがする。いつも上半身の力だけでやっていた。下半身とバラバラになっていた。一本に繋がっていると少しの力で動ける気がする。


歩く。この時、はっきりとセッション前とは違うのを実感。まず、足と頭が一本に繋がっているので、少しの力と歩幅で前に進める。鼠径部の辺りが活性化して働いてくれている感じ。いつもバタバタとガニ股?のように歩いていたが、スッスッと歩けたので驚いた。最近、首ギックリになってぎこちなかった首回りも、スムーズに動かせるようになった。


また次回も楽しみにしています。

セッション9


*歩く。

どんな状態か?・合わない靴を履いて足や全身が痛い・慣れないパソコン作業で首周りや肩、鎖骨が浮き上がった感覚があり、痛む


*台の上に仰向けになる左の肩の下にボールを入れて、右側に上体を傾ける。右足を膝立てる

心臓手術後は胸骨が痛むので、仰向けにしか寝られなかったのですが、未だに上半身を捻る時は左側が痛みます。


*田畑さんが色んな箇所に立ち、身体がどう感じるかを観察する

圧迫感を感じる所と、楽な所と楽な所に立ち、体の状態を観察する
起こった変化・足裏、手などがポカポカ暖かくなる・力が抜けて、台に重みを乗せられる・呼吸が深くなる 等


*田畑さんが、脹脛や膝などを調整・まっすぐ伸びた感覚・緩んだ

その状態で、また身体を観察する・背面や背骨が台により重みを乗せている・瞼が重くなった。瞼を閉じて、目を休める・左首から肩にかけて、つっぱっている感じがする


*田畑さんが、先ほど圧迫感を感じた場所に移動する

・圧迫感を感じない・非常にリラックスしている・腰周り、太腿の裏などがしっかり台に着いている・胸骨の痛みが無くなった・頭に血が通ったイメージ、スッキリした


*右膝を伸ばして、左肩の下のボールを外す
・左側の首がシュッと伸びている・右側の首周り、頭が太い感じ・右脚がシュッと長くなった・右脚の太腿、膝、脹脛の裏がしっかり台に着く・左半身と右半身が、真ん中で2つに分かれて別物のよう


*今度は反対。右肩下にボールを入れて、左膝を立てる。同じように圧迫感を感じない場所に田畑さんが立つ。

・圧迫感の感じ方が違った・呼吸が深くなっていく・脚が緩み、伸びる・目を休めたら、途中からパッと瞼が軽くなって頭がスッキリした・眉間の力が抜けた・手足と言わず、全身がポカポカした


*肋骨周り、胸骨に触れて、観察する

・肋骨の動きを意識できた・胸骨の痛む部分、ほとんど感じなくなったが、触れた後に時折痛みがあった・深い呼吸が出来ていた・喉が疲れていることに気付いた


*上体を起こして座る、首を動かして観察

・若干フラッとする・首を左右に動かしても、胸骨には痛みもなかった


*歩く

・セッション前と比べて、一番大きかった変化は、脚がシャンと伸びてしっかり歩けたことです。少し脚が伸びたような感覚。

・胸骨の痛みは全く感じなかった・鎖骨は浮き上がっている感じはあるが、痛みは無くなった


*まとめ

今回のセッションを受けている間に改めて思ったのは、ロルフィングは体と対話する時間だなと言うことでした。体の声に集中できます。今回は、左下の歯茎が痛いからそろそろ歯医者に行け、と言う声が聞こえてきました。あとは、喉が疲れていること、目が疲れていることに気付けたのが良かったです。