rolfinger.com The Art of Yield ROLFING.Asia updated 2017-03-14
 

 

気功をされている方のロルフィングとムーブメント体験記


 書店で、ふと覗いた雑誌の記事からでした。「秘伝」という武術の雑誌です。その後、インターネットで、いろいろと調べるうちに、田畑さんのウェブサイトにめぐり合いました。ピンッ!と来るものがあり申し込むことにしました。

 昨年6月、突然倒れて救急車で病院へ担ぎ込まれました。検査の結果、過労、過ストレスによる一時的な心臓停止ということでした。長年、体を無視して無理を重ねてきたことを思い知らされたのでした。

 倒れたときムチウチ症になり、その後、整体、鍼灸、カイロなどいろいろ経験するのですが痛みはとれず治したかったこと、そして体をもっといたわりたいという気持ちが大きな動機でした。

 3年半ほど前から太極拳を始めているのですが、今思えば体が欲していたのだなぁ、と痛感しています。



 施術はとても柔らかいタッチでしたが、その感触はとても興味深いものでした。田畑さんが体の一部に触れると、体を含む空間全体がねじれ、力を抜くとその中に体が自然と滑り込んでいくような感じでした。

 毎回施術が終わっての帰り道は、体がリラックスして普段より視線が高くなった感覚が心地よいものでした。

 Basic10を受けましたが、記憶に残ったところをいくつか...。


 ロルフィングという言葉さえ初めてでしたので、どうなることかとても楽しみでした。施術は柔らかいタッチで、あっという間に終わってしまった、という感じでした。ところが帰路、だんだんと後頭部から頭頂、眼窩にかけてズキンズキンと痛み出しました。家に着くころには目を開けていることもできないほどになり、そのまま寝てしまいました。翌日は痛みもなくすっきりと目覚めました。これがロルフィングというものか!?…と妙に感心しました。


 推手(太極拳)の練習中、「姿勢がよくなりましたね。安定してますよ。」と先生に言われました。太極拳を始めてまだまだ日の浅い私には嬉しいお言葉でした。このころから、站?功[たんとうこう](正しい姿勢を身に付けるため一定の姿勢を保つ練習)のとき、体の内的感覚の変化が大きくなり始めました。


 腕と胴のつなぎ目辺りを開放してもらった時でした。いつものように歩くと両手のひらがビリビリと痛いくらいの気感を感じました。指先と腹部がつながった感じとでも言いましょうか。


 喉を開放してもらいました。この日の就寝時は体が布団にベタッと沈み込むようで、とても気持ちよく寝入りました。こんな感覚は小学生以来かもしれません。



 現在、Basic10を終えて2週間ほどになります。ムチウチ症の頸部の痛みは消えたままです。今は肩甲骨と背骨の間に痛みがあります。施術中も体の各部にそうした痛みが起こりましたが、その強さ、部位が変化していくので興味深く見守っています。

 田畑さんからの、「喉を開放することが、私の体の『鍵』になっている」というご指摘は、とても興味深いものでした。自分自身では、まったく意識できないことでしたから。

 日常生活での変化は姿勢にとても気を配るようになったこと、それに歩くことがとても楽しくなったことです。今まで気がつかなかった体の微妙なストレスや、体内部から導かれる姿勢のあり方に敏感になりました。

 また、驚いたことは、このシリーズが終わる頃、不思議な感覚を覚えたことです。昨年、倒れたとき周囲の者は皆、ショックを受けていましたが、当の本人は意識不明だったためショックも何も覚えていないと思っていました。体の内部の感覚を聴くうちに、普段は意識できないとても不快な感覚を意識していることに気がつきました。今でも体の調子は悪くはないと思うのですが、少しでも疲労すると動くことがとてもつらくなります。体は過労で倒れたときのことを、よく覚えていて似たような感覚を捉えると過剰に反応しているのではないかと感じます。

 体と心は分けることのできないもの。当たり前のことなのかもしれませんが、私は気づくことができて、とても良かったと思っています。田畑さんにとても感謝しています。



・・・・・以上です。

 Basic10を終え、続いてムーブメントのセッションを受けました。セッションの間隔は、Basic10はだいたい1回/週でしたが、ムーブメントは1回/月のペースで受けました。
 田畑さんから、Basic10は身体の構造に重点をおきますが、ムーブメントは動きに重点をおくことになります、と聞いていました。どんなふうに違うのだろう?と興味深々でしたが、実際、セッションを受けての感想は両者とも感触的には同じように感じました。しかし、ムーブメントに入ってから、身体の変化はより大きく、そして徐々に自分自身の姿勢の問題点をはっきりと意識できるようになりました。
 特に大きな変化は、5回目のセッションを終えてしばらくした頃でした。
上半身と下半身が、例えれば外れたコンセントがカチャッと接続するように、腰椎の辺りでつながるような感触を味わうようになりました。今までに比べて無駄な力が腰から抜け、胸を自然に楽に開くことが出来るようになり、身体的にも気分的にも心地よくなりました。
当初、ムーブメントのセッションを何回受けるか判断できなかったのですが、姿勢がある程度の統一に達したと感じ、結局6回目を受けて一旦セッションを終わらせることにしました。

《ムーブメントを終えて》

 ロルフィングを最初に受けた頃、問題となっていたムチウチ症の痛みは今もありません。
 日常生活でも、たとえばパソコンを使っているとき「右肩が上がっている。」とか「腰椎の右側の背筋が緊張している。」など自分でよく気が付くようになりました。以前にはなかったことです。
 私は趣味で気功をやっています。「形不正即気不順 気不順即意不寧」(体の形が正しくなければ気は順調に流れない、気が順調に流れなければ意識は安定しない。)。気功の言葉です。身体、気、意識を合わせることは気功の基本である、と言うことだと思います。ロルフィングのセッションを受け始めてから、このおよそ1年間、楽な良い姿勢をとれるようになったことは、私の気功にとても良い影響を与えているようです。
 私にとってロルフィングは、より良い姿勢を探求することでした。健康はもちろんのこと、身体の形と内面のつながりを大切にするような気功や、(おそらく)ヨガなどをやっている方にはなかなか面白いものだと思います。少なくとも私はとても楽しむことが出来ました。