ロルフィングは，人間の生体としての機能が最大限に発揮されるように，身体構造と機能を通して，高い統合状態へと変容するためのパワフルなツールです。身体内部を隈無く埋め尽くしている結合組織に手技により働きかけることにより，各部位が機能しやすい位置に再配置されると，自由度が増大するだけでなく、他の，感情や思考，霊的なレベルにも影響が及び，全体としての有機的まとまり，つまり調和への変化が促されます。重力と調和することは，身体内部の連携のみならず，周囲の環境や他者との関係性を改善する手がかりとなるはずです。ロルフィングのプロセスは，5つの根本方針に従って進められます。

ロルファーは，受け手の結合組織のネットワークに働きかけたり，知覚に影響を与えるムーブメントワークによって，身体構造が再構築されます。内臓空間の拡がりや足・脚のサポート能を引き出すことで，呼吸や歩行の質が向上します。単に姿勢が変わるのみならず，”かたち”が変わります。全体に影響を与えている根本的制限を解放し，流体としてさまざまなレベルで連携が生まれ，シリーズを通してまとまりがでてくるでしょう。　精神的なトラウマを含めすべての制限は必ず身体的な制限として翻訳されているという考えのもとに，その人の全体性に働きかけて，個々の可能性を発動させる手助けをします。
心理的な問題を直接扱うことはしませんが，身体を通してあらゆるレベルに変化を与える可能性がロルフィングにはあると私は確信しています。

ロルフ博士が確立した，ロルフィング１０レシピの本質を保存し，さらに発展させることと，その担い手であるロルファーを養成する唯一の教育養成機関が，米国コロラド州にあるThe Rolf Instituteです。ここで，730時間以上に及ぶ，身体の理解に必要な解剖／運動機能学，生理学に関しての集中的な教育がなされ，入学試験や論文審査を経た後，ロルファーとして公式認定されます。全世界で約1360人のロルファーが活躍しています。
同Instituteの公式サイトのこちらのページ により，そのプラクティショナーが公式認定されたロルファーであるかどうかの確認ができます。

ロルフィングは，対症療法的な観点から行うものではありませんが，実際に健康状態が改善したなどの評判を聞いて，慢性的な腰痛や肩こり，交通事故や衝撃によるむち打ちや打撲，開腹手術や難産後の変調，脊柱側湾症，先天性股関節脱臼症など，様々な不調の改善を期待して，ロルフィングを利用する方々がロルフィングに訪れます。レントゲンなどの検査機器では　捉えられないような軟部組織の歪みによる変調に対して，ロルフィングは効果的です。また何の身体的不調もない方が，自己成長と探求のために受ける場合もあります。
オリンピックメダリスト，大リーガー選手，音楽家，作家など世界の一流の人々にも支持され，ロルフィングが，パフォーマンスの向上のみならず，様々なレベルに及ぶ変化を感想として述べています。 より快適な状態を取り戻し，人生を現役で活躍し続けたいと願うすべての方にロルフィングは恩恵をもたらすでしょう。

日本各地で，Rolfing®を受けることができます。→日本のロルファー一覧

ロルファー田畑のセッションルームは，
東急東横線代官山駅から徒歩圏内です。

申し込み
（完全予約制）

一回のセッション料金は，地域状況(物価等)により大きく異なりますが，USAでは，$75〜165程度で行われているようです。日本では，￥10000〜20000程度，外国人インストラクターは，¥17000〜25000程度と幅があるようです。

インターフェロンやトレハロースの研究開発で知られる(株)林原生物化学研究所にて，９年間研究員として，血小板造血や新規生理活性物質の探索を行う。在職中にロルフィングやクレニオセイクラルワークに触れ，実際のタッチを通した仕事をすることを決意，退社後1995年米国コロラド州のThe Rolf Institute のトレーニングに参加。 1998年には，同Instituteから，ロルファーとして認定される。翌年の1999年には，ロルフムーブメントプラクティショナーとして認定され，それ以降はフルタイムで，Rolfing®とRolf Movement®の個人セッションを実践。Carol Agneessensの指導の下，2005年から開始した講師養成プログラムを終え，2009年12月22日には，The Rolf InstituteによりRolf Movement Instructorとして認定される。